2015年11月29日日曜日

片耳のみでの生活で不便なこと。ストレスなこと。

まだ治療中の身であるのにこんな記事を書くのは治療を諦めているように思われるかもしれないが、諦めているわけではなく、今自分の身に起きていること、感じていることをリアルタイムに記したい意向での記事です。

例えばこのまま完治するとしよう。
完治してから書く記事と、完治せず諦めて治療生活を終えてから書く記事。
また、完治するか分からずに治療している時期に書く記事が同じ書き方、内容になるだろうか。

今の自分が伝えるべきは治療中の苦しみや悩んでいる心境(治るかどうか不明な時期に)で書く記事であり、おそらく需要も高い。
このまま完治したらそれはそれで完治したケースのブログになるし、逆もしかり。
今出来るのは中途半端な状態のままでもいいからブログを書くことだけ。

突発性難聴になったけど治ったよ、当時はこんな苦労したよ。と今現在はあまり困っていない方のブログも何件も読んだ。
突発性難聴になって治らなかった。そして何年かたった今も苦しんでいるというブログやサイトも見た。どちらも本当に勉強になるしモチベーションにもなる。

かなり前置きが長くなったが、そろそろ本題。
11月の3連休最終日の夕刻。JR船橋駅近くのややにぎやかな繁華街を歩いていると、
急に左後ろの方向から「ゴーーーー!!」と大きな音がしたと感じた。
左側は道路だから大きいダンプでも通ったのか?と思ったが、数秒してすぐに急に音が消えたので車ではない。
すぐに気づいたが、自分のすぐ「右側」にあったパチンコ屋の自動ドアが開いて、
しまっただけだった。

<当時潜在的に入ってきた情報>
・左側に道路がある
・左側から聴こえた(と勘違いした)
・視界(前方180度程度)に入っている情報では大きな音を発する対象がない。そのため左後ろから発している音と瞬時に断定。
・ダンプカーのようなうるさい音に近い(と感じた)

この病気になって分かったのだが、人間は音が発生した場所を推測するために、両耳の聴こえ方の左右差と視界、その場所に関する経験(記憶)を総動員して音の発生箇所を特定し自身の生命に影響がないか判断しているのだ。
雷がなったときにどの方角から鳴っているのか分からなくて困惑するような感覚は誰もが経験あると思う。
この病気になって初めてわかったことだった。

国道沿いの歩道を歩いていて、後ろから大きなダンプが近づいてくる音がしても誰も振り返ることはないだろう。

いなか道の細い場所で、同じ音がしたら誰しも振り返るか警戒して道の端にいくかするだろう。

この通常一瞬でする「判断」が耳が1つで稼働させるのは、処理結果の信頼性が減少するため結構危険なのだ。いつか後ろから車にひかれるかもしれない。


たかがパチンコ屋のドアが開いて閉じただけなのに、一瞬の戸惑いを覚えなければいけないのは本当に不便と感じる。
ふだん通らない場所なので、次同じ場所で同じ状況になったときはパチンコ屋だと瞬時に認識するのだろう。
潜在的に学習するんだと思う。

他にも色々不便はある。

・洋服や雑貨等を買いにいくとき店員から右側から話し掛けられると聴こえない。その都度、店員に毎回右耳が聴こえないと説明するのもしんどいし出来れば教えたくない。右側に店員が立っているだけで、実は何も話しかけてきていないかもしれない。けど話しかけられているのか?違うのか?と頭の中で考えなければいけないこと事態が非常にしんどい。

・コンビニやスーパーのレジで、お茶だけ買ったとき等は「袋に入れますか」とか聞かれることが皆さんにもよくあると思う。私にはそれが聴こえないときがある。「レシートいりますか?」と言っているのか「温めますか?」なのかそれとも全く別の質問なのか。聞き返せばいいんだけど、聞き返して更に聴こえなかったら店員に対して悪い気持ちになるしそれがストレスになる。最近は面倒なので自分から袋もレシートも要りません。と言うようになった。いい客になりましたね。(皮肉)

・そして仕事。休職してたので復帰したらある程度付き合いの深かったメンバーには症状を教え左側から話してくれとお願いしたが、100人以上いる部署で働いているのでどこまで症状を伝えておくべき?あまり聞きたくもない話だろうし話すのも正直しんどい。今後の回復経過で考えよう。

・転職したくなったとき、出来るのか?右耳が聴こえないというだけで結果的に減点を受けるはずである。両方聴こえなければ障害者手帳が発行されるので、「障害者枠」で採用されることもあるが片方の耳が健全の場合は、不便な身体だが行政上は健常者。他にもたくさん、国には考えてほしい病気もあるだろうが、突発性難聴になった30歳男性としての思いとして記しておく。

・電話。携帯で電話するときは右耳が多かった。というか、最初掛けるときと出るとき。左側は正常だから、短い電話なら苦にならないが、そういえば長時間電話するときとか、耳が疲れたら逆の耳に変えたりしてたけど今後どうすればいい?しばらくは長電話禁止でしょうかね。あまり今のところ長電話する機会がないのであまり困ってはいないが、今後の課題としては検討せねば。


と、色々不便さを挙げてみたが、両足が不自由な方や、両手が使えないかた、目が見えない方、知的障害をお持ちの方、いろいろな障害を持った方々と比較すれば贅沢なこと言ってんじゃないと言われると思います。

悪いけど、そんなこと知りません。
疾患による苦痛、感じかたは人それぞれです。
他に自分よりもっと苦しんでいる人もいるんだから、まだマシなほうだと思わないとと自分に言い聞かせることはありますが、自分より健康な人から言われたくはない。

数ヵ月前まで完全に正常な身体で生活していたところ、急遽重度の突発性難聴になることは、
結構大変な状況です。精神的にも。なかなか分かってもらえないのは仕方ないんですが、分かってもらいたい。

親や兄弟、仲良くさせてもらってる友人、同僚のおかげでそのへんは助けられているので大丈夫ではあります。

これに限らず、病気ってほんとに怖いね。
規則正しい生活、食事、ほんとに気を付けていこうと思いました。

今回はこの突発性難聴による不便な環境をお伝えしましたが、次回は近況をお伝えします。

2015年11月23日月曜日

発症から1か月を過ぎて


【11月18日(水)発症31日】

ついに1か月が経過した。
突発性難聴は、1か月で聴力が固定する説を主張するサイトが多い。
だが3か月で固定する説もあるようなのでまだ諦めてはいない。
なぜかというと、ここ最近も少しずつ聴力が改善してきている体感があるからだ。
ただ、中低音が聴こえてきているのだが高音域が聴こえないのは変わらない。全部聴こえなかった時期よりも、中途半端に聴こえるようになってからのほうが正直気持ちが悪い。でもなにも聴こえないよりは遥かにいいと思っている。

ただ高音域は一番重要。人の声の音域だから。
電車が通る音が聴こえてもあまり嬉しくはない。
右耳から「声」を認識出来ればどれだけ生活しやすいことだろうか。
今まではそれが当たり前だったのだ。

近くで人が、ある程度大きい声で発すると、その「音」が認識出来るようにはなった。ただ、右耳で「音」として認識出来る程度の大きさの声の場合、左耳で何を言っているのか聞き取れるのでなにも困らない。

これまで右耳でしか認識出来なかった大きさの声の場合、今は相変わらず「音」としても認識できず、無視した形になってしまう。

そんな状況。

そしてこの日から約1か月ぶりに職場復帰。
付き合いの深かった同僚らから歓迎されて嬉しかったが回復しての復帰ではないので微妙な感覚。心配かけて申し訳ない気持ちと、まだ全然治ってないことを伝えておかなければいけない気持ちと錯綜して少々疲れた。
職場はちょうど休職中に事務所移転していたので、行ったこともない新しい事務所。とても広く新しくていい環境になっていた。

しばらくは通院もしなければいけないし、定期を買う経路はどうしようか。
落ち着いたら考えよう。


【11月19日(木)発症1か月目以降】

発症から1か月分はそれぞれ日毎に記載してましたが、これからは週1か2程度の頻度の更新にします。
仕事復帰していてあまり時間が取れないのと、それほど日毎に大きな変化がなくなってきた時期というのもあります。

この日は仕事後、新橋へ行き鍼治療を受けて帰宅した。
仕事があっても鍼は継続出来るようだ。


【11月21日(土)】

久しぶりに高圧酸素へ行こうと思ったが予約がいっぱいで行けなかった。
その分、睡眠時間にあてることにし朝はゆっくりできた。

昼頃、F診療所へ。
2回目の硬膜外ブロックをやってもらった。
あと上頚神経節ブロックも。

帰りの電車で実感出来るレベルで右耳が聴こえる大きさがあがっている。
が、高音以外だ。ブロックを受けると中低音の大きさがあがる。

そろそろ高音域もあがってきてくれると助かるのだが。

電車のアナウンスの声、電車が通るときの騒音、大きな人の声。大体右耳でも多少は聴こえるようになった。左耳と比べると遥かに小さい音になっているけど。

F先生のブロック注射の効果は恐ろしいレベルに効く。
もっと早く受けてればよかったと今でも後悔する。

一応この日も鍼治療を受けてから地元へ戻り、また友人と食事。
この時間はストレス発散になっている。ありがたい。


【11月23日(月・祝)】

職場復帰後、3連休は初日以外はゆっくり休んだ。
多少は運動でもしようと思ったのだが、天気も悪く寒かったのもあり気分も下がっていたのでゆっくり療養した。

明日からまた仕事なのでよく休んでおかなければ。
ちなみに、本日F診療所のF先生が作っている日常損傷病学のサイトに突発性難聴の記事を載せていただき、このブログもリンクしていただいたので、ここで紹介。

「日常損傷病学 人としてチャレンジ(突発性難聴撲滅へ)」
URL:http://www.nanbyo-study.jp/?p=2746

突発性難聴以外の治療記事もとても興味のあるものばかりなので、是非ご覧になってほしい。自分もまだ30歳だが、将来また別の病気になったときにこの先生を訪ねる日がくるかもしれない。

2015年11月17日火曜日

11月15日(日)~発症28日目以降の状況

【11月15日(日)発症28日目】

日曜はどこの病院もやっていないので特に予定はなかった。
自宅でこのブログを開設する為の下書きをひたすら打ちこんでいた。

どのブログサイトを使うか考えるのが結構大変だった。
このBloggerはほどよく使いやすい。

夜は久々に友人と外食した。


【11月16日(月)発症29日目】

もうすぐ発症から1か月。
長らくご迷惑をおかけしている職場に、今週水曜から復帰する旨を連絡した。
復帰したらとんでもなく仕事がたまってそうだ。
しかも休職している間に事務所が移転しているので、どこに行けばいいのすら分からず。

今日は朝一で入院していた大きい病院へ行き、聴力検査を行う。
結果はやはり良くなっていた。中低音が回復傾向。
ただし、高音域は回復せず。



体感していた状態と検査結果が一致していたので安心した。
早くF先生に伝えなければ。

重度の難聴かつ目眩がある症状でも、あきらめずに治療を続けていればある程度回復する可能性があることが分かった。

このブログを見ている方で、突発性難聴で困っている場合、
東京へ通院可能ならすぐにF診療所のブロック注射を受けてみてほしい。

※高圧酸素治療や鍼治療も効果はあるかもしれないが、それはある程度調べれば知識があるはずだからあえて言わないが、お金と時間が許すのであれば全て同時平行で治療を受けた方がいいだろう。(自分のように)

午後は一応、高圧酸素を受けに行った。


【11月17日(火)発症30日目】

昨日の検査結果をF先生へ報告。
回復傾向にあるが高音域が回復するのはやはり難しいそうだ。
治療について早く決着を着けたいとのこと。確かに早く治りたい。(治るなら)
今後の治療計画について、色々と話をした。

今日もブロックを受けた。
ほとんど痛みがない注射技術はさすがです。
そしてこの日も注射後、少し聴こえがよくなった感覚が発生。

そのあと新橋へ行って鍼(というよりマッサージ目的)で治療を受けて帰宅した。
明日は1か月ぶりの仕事なので早めに寝よう。

2015年11月16日月曜日

11月10日(火)~発症23日目以降の状況

【11月10日(火)発症23日目】

朝から高圧酸素の治療を受ける。
これももう10回以上受けているが回復の兆しなし。
仕事復帰していないから継続して受けているが、正直効力をあまり感じていないので職場復帰後の治療継続候補の中で優先順は低くなりそうだな。
ただ、毎日治療を受けても保険が効くので、一回990円と一番コスパは良い。

新橋の鍼灸院は店舗改装期間のため今週水曜まで休業とのこと。残念だが仕方ない。


【11月11日(水)発症24日目】

この日も高圧酸素のみの治療となる。
以上。


【11月12日(木)発症25日目】

この日も朝一で千葉の病院で高圧酸素治療を受ける。
そのあと久しぶりにF診療所にてブロック治療を受けるのだが、今回は例の背骨に直接打つというブロック注射をお願いした。
忙しそうだったので今日じゃなくてもよかったのだが、やってくれるとのこと。

とても慎重に注射を打っていただいた。
打つべき注射の量を、少量ずつ打っていく。
なにか大きな副作用などが発生しても少しの被害で済むように?なのかとにかく慎重に治療していただいていることが分かる。
だが動いてはいけない緊張の時間が結構つらかったりするが、その程度の我慢が出来ないのであればこの治療は継続して受けられないだろう。
もともと注射は嫌いだけど、頑張って慣れようと思った。

この注射のあと、数時間してから右耳に劇的な変化があった。
駅のアナウンスの声に右耳が反応している?

左耳が正常過ぎるせいで右耳の回復具合が分かりにくいが、それでも右耳で何かの音をとらえている感覚が確かにある。
とても久しぶりの感覚に嬉しくなった。

そのあと久しぶりに新橋の鍼治療も受けた。
やっぱり気持ちよくて、耳が治っても継続して通いたくなってきた。


【11月13日(金)発症26日目】

千葉の病院で高圧酸素療法をうけてから、新橋の鍼灸院へ。
この日はF診療所での診察がないので時間的余裕があって楽だった。


【11月14日(土)発症27日目】

今日も千葉の病院で高圧酸素療法を受けたあと、F診療所へ。
先日の初めて受けたブロック注射の感想を伝えた。ブロック注射を受けたあと、体感レベルで聴力の改善があったことを伝えたら、F先生も喜んでくれた。
ここで、ブログを書いてくれないかと依頼された。いつもよくしていただいているのでよろこんで協力させていただくと回答した。

そのあと新橋へ移動し鍼治療を受ける。
そのまま帰宅しブログ作成に向けて準備開始。

11月3日~(退院後2週目)

【11月3日(火・祝)発症16日目】

今日も祝日のため、どこの病院もやっていないので何もすることがない。
3、40分程度ウォーキングしたりした。

基本的には家でゆっくり。


【11月4日(水)発症17日目】

千葉の病院にて高圧酸素療法を受ける。
そのあとはF診療所でブロックを受けたいが、水曜が定休日。
新橋で鍼治療を受けて帰宅。

勘違いかもしれないが、なんとなーく右耳が少し聴こえてきている気がし始める。



【11月5日(木)発症18日目】

今日はフルコース。
高圧酸素、F診療所、新橋の鍼。
この生活に疲れ始めていたが、やはり新橋の鍼のマッサージが気持ちいい。
病気が治っても受けに来たいと思ってしまうほどだ。

症状は体感レベルではほとんど変わっていないようだけど、駅のアナウンスや電車通過時のうるさい音が右耳で若干聴こえてるような感覚が発生した。
治りつつあるのか?この時期で?と不思議な感じだった。とりあえず闘病生活は継続だな。



【11月6日(金)発症19日目】

今日も前日同様、フルコース。
F診療所にて、少し聴力が改善してきた傾向があることを伝える。
だが、ただ聴力低下の状況や環境に身体が慣れてきただけなのかもしれない。
そればかりは聴力検査(オージオグラム)をしないと分からない。

でも明らかに体感レベルで少しだけだけど改善を感じていたので、F先生には伝えておいた。


【11月7日(土)発症20日目】

今日は鍼以外はいつも通り受けた。
鍼灸院は改装工事のため来週水曜までお休みとのこと。
これを機に鍼は辞めるか。
と思っていたが、改装工事期間中に使うように灸?のような道具を貸していただいたのでまた行かざるを得ない。


【11月8日(日)発症21日目】

日曜なので特に何もせず。


【11月9日(月)発症22日目】

退院してから2回目の定期検診。
なんとなく分かってはいたが、やはり少し聴力が改善していた!

ただ、生活に支障はあるのは変わらない程度の改善。

回復の兆しがあるだけでもよかった。
この調子で回復していってくれればいいのだが。


中音、高音が聴こえないと人間の声が聴こえない。
高音の回復が一番難しいと言われるが、是非とも高音の回復を実現したい。

今日はめずらしく午後にF診療所へ。
とりあえず今日の聴力検査結果で少し回復の兆しが出てきたことを報告。
一緒に喜んでくれるのがありがたい。

この調子で頑張っていこう。

10月27日~11月2日(退院からの一週間)

【10月27日(火)発症9日目】

朝から高圧酸素療法を受けに千葉の病院へ。
耳抜きが大変だけど大丈夫だった。
まだ効果はない。これからだろう。

治療後は千葉周辺で今後の通院生活のための買い物をし、そのまま、新橋の鍼灸院へ向かう。

マッサージがとても気持ちよい。
耳回りの血行がよくなるイメージだ。
効果があるといいのだが。
鍼は保険が効かないので出費がかなりかかるが、治る可能性のあることは全てやっておきたい。
毎日通うことにしよう。


【10月28日(水)発症10日目】

今日も昨日と同じコース。
千葉の病院には父親に車で送ってもらった。
高圧酸素療法を受け、帰りも車で。

家で昼食をとり、午後は新橋へ。
今日は集中治療ということで4回受けた。
4回で治療費はなんと24000円です。
お金が消えて行く。。


【10月29日(木)発症11日目】

今日も9時から高圧酸素治療を受ける。もう耳抜きも慣れてきた。
そのまま「F診療所」がある駅へ移動。
ようやく「F診療所」にてブロック注射を受ける日が来た。
ステロイド治療より、こっちを優先していたらどうなっていたのだろうか?
今より良い結果だったかもしれない。
たいてい、突発性難聴になった人は、突発性難聴に関する知識をほとんど持っていない。
そのため、最適な治療方法なんて知らない。最初に受診した医者の言うことを信じて治療を開始することになる。
そのあとネットで色々調べて、あんな治療方法もあるのかと後悔する人もいるのではないだろうか。自分もその一人だ。
今は考えても仕方がないので考えないようにしよう。

F診療所の内装は新しく、綺麗で静かで落ち着く音楽が流れていて居心地がよい。
オープンしてからもそんなにたっていないそうだ。それなのにほぼ予約が埋まっているという。病院は内装の雰囲気は大事だと個人的に思っているが、かなり合格点。
診察前から少し期待度が上昇した。

首に2本ブロック注射を打ってもらった。発症から10日たっているので、最初から2%濃度で打つとのこと。
よく分からないので、すべておまかせすることにした。

F先生はとても熱心に治療方針を考えてくれた。
週に1度か2度受けにくる程度かと思っていたが、最初は毎日通うよう言われる。
治療はとりあえず10回連続。(日曜祝日以外)
本当は予約が埋まっているのに、無理矢理あいまで診療してくれるらしい。
今が一番大事な時期だから最優先で治療するようにとのこと。
そこまで熱心に指示してくれた医者は初めてだったので、今の自分にとっての主治医的な方となった。
言われた通り、明日も来ることにしよう。

新橋へ移動したが、まだ時間があるので近くのスタバで時間つぶし。

16時半から鍼治療を受ける。
ブロック注射のことを話したら、その位置に注射を打っているのは初めて見たと院長に驚かれた。
いろんな突発性難聴の方を治療している院長が、興味津々の様子だった。
どこの病院でやったのか、効果があればぜひ教えてほしいと言われた。
明日F診療所に言ったら話してみよう。


【10月30日(金)発症12日目】

今日も昨日と同じ3箇所フルコースで治療を受けに回る。

9時~10時半・・・千葉の病院にて高圧酸素療法
12時頃・・・F診療所にてブロック注射
14時半~16時・・・新橋にて鍼治療(2回)

これが定番になってきた。
これで1日約18000円+交通費。。。
治療を優先しているので仕方ないけど、ばかにならない費用です。
でも治療優先。100万円払ったら耳が完全に治るなら躊躇せず即払います。それほど不便な状態。

F医師に、新橋に突発性難聴で有名な鍼治療院があると言われたので、ちょうどそこに通っていることを伝えた。
実は、その鍼灸院で治らなかった人がF診療所にくるパターンが多いとのこと。
掛け持ちでF診療所にくるパターンは初だそうだ。

相乗効果があればいいのだけれど。



【10月31日(土)発症13日目】

明日で2週間になるが回復の兆しがない。
自覚がないだけで、少しは聴力が回復しているのかもしれないが、検査をしてみないとわからないし、前回の検査のときも同じような期待をして裏切られてるので過度な期待はしないようにしよう。

今日も朝一で高圧酸素療法を受けに千葉の病院へ。
今日は父親に車で送ってもらえた。
来週からは自分で運転出来そうかな。

終わり次第、F診療所へ。
F診療所でのブロック注射も今日で3回目。背骨への注射のほうが効果があるとの話をうける。
リスク(患者だけでなく医師も大変)があるが効果も大きい。その場ではお願いできなかったが、今度お願いしてみようかな。

昼食をとってから新橋へ移動。今日もスタバで休憩してから鍼灸院へ行った。
2回の治療を受けてから帰路へ。


【11月1日(日)発症14日目】

2週間が経過したが回復せず。
徐々に希望が薄れて行く。

今日は日曜日のためどこの病院も休みのため久しぶりに1日ゆっくり過ごす。
ここ最近、運動不足のため家から1キロ程度の海まで歩いたりした。

病気になってから体重が1キロ増。体脂肪率が2%増。筋肉がやや落ちている。
太りたくないし、体力低下は嫌なので少しずつ運動再開しよう。


【11月2日(月)発症15日目】

聴力回復の兆しなし。目眩は徐々に軽くなっている気がするが。

上司に現在の症状と今週も休みをいただく旨をメール連絡した。
今日は退院後初の外来診療。雨も降っていたので、久しぶりに車を運転してみた。
右耳が聴こえない状態での運転は違和感があったが、運転はできた。(病院まで1キロ無いし)
退院後1週間ぶりに聴力検査をやった。
ほんの少しだけ改善していたが、体感レベルでは何も変わらない程度。



今週も高圧酸素療法(鍼、ブロックもやってるが)をやってみて、来週月曜に再度検査してみましょうということになった。
また1週間分の薬を処方してもらった。

一回帰宅し、昼食をとってからF診療所へ向かう。
14時30分から午後の診療が始まるので、少し早めに行って注射を打ってもらう。
受け付けのスタッフさんが外出してしまっているとのことで、F医師が受け付けと会計もやっていて大変そうだった。
(案の定、会計の機械操作を間違えていた...笑)

15時30分から鍼の予約をしているのでそのまま新橋へ。
2回の治療を受け、帰宅した。

10月26日(月)発症8日目・入院7日目(退院日)

こんな気分で退院するのはとても微妙な気分。
何も回復してないのにお金だけ払って退院。こうなる可能性もあるのを理解した上で入院したのだから、仕方のないことだけど残念極まりない。

退院前に、聴力検査をした。
入院時の検査結果とほんの少しだけ違っていたけど、誤差レベル。ほぼ回復していないことに落胆した。



次回は一週間後の11月2日に外来診察を受けることになった。そのとき受ける聴力検査が全ての結果を表すだろう。

気を落としてる場合ではないので、退院してすぐに高圧酸素療法を受けるため別の病院へ行った。
高圧酸素療法を受けながら入院出来る病院もあることを知ったのは入院したあとだった。

もう一度時間を戻せるなら、高圧酸素療法が出来る病院に入院するだろう。
星状神経節ブロック注射も出来るところだとなおさらよい。
東京の在原病院ってところか、神尾記念病院がおすすめらしい。

とにかく今からでも高圧酸素療法を実施する。
早い方がいい。

退院後、14時から高圧酸素療法を受けて帰宅した。

ところで本日退院後に「突発性難聴を一発で直しました」のサイトにダメもとで書き込みしてみた。
ステロイド点滴で1週間入院したが、改善出来なかった旨と、治療を受けることが可能かということを書き込んだ。

夕方、サイトを見てみるとなんと書き込んだ2時間後に返信が来ていた!
「すぐに治療を開始しないといけないので、メール差し上げます」とのこと。予想外に早い反応だった。

入力していたアドレスがヤフーアドレスだったので、迷惑メール扱いとかで受信が出来ていなかった。
その後、DOCOMOのメールを書き込んだりするも受信出来ず。
最終的にGメールアドレスをのせることによりようやく連絡が取れるようになった。

すでに今週は予約が全て埋まっているが、特別に合間をぬって診察してくれるとのこと。
とてもありがたいお話だ。
ちなみに、このブログを書くきっかけとなったのがこの病院の院長F医師からの依頼。
他の困っている難聴患者さんに、実際F医師の治療を受けた人の生の意見、感想を広めたいとの意向でお願いされ、喜んで協力した次第です。
やはり名前、病院名は明かさない意向のため、このブログ上では「F診療所」と記載させていただく。

このメールのやりとりは10月27日(火)に実施しており、診療所は水曜が休診日のため、木曜日に伺わせていただくことにした。(今思えば、1日でも早くいくべきでした)

これで、今週は高圧酸素療法、新橋の鍼灸院、F診療所(ブロック注射)の3箇所に通うことになる。
これだけやって効果が出なければさすがに諦めがつくレベルだと思う。出費も半端ない。

10月25日(日)発症7日目・入院6日目

今日もやはり回復せず。
ステロイドの効果がなかったようだ。
もしくは効果が効かないくらい重症なので、もうどうしようもないのか。

明日退院したら、入院時に紹介のあった高圧酸素療法の施設にいきたい。
医師に相談して退院時間を早くしてもらおう。
(なにも言わなければ退院時間は午後過ぎになるようだ。)

あと、やっぱり「突発性難聴を一発で直しました」の医者が気になる。
難病関連のサイトだが、医師の名前やどこの病院で治療しているか明かしていない。
記載すると外来が受け入れられないくらい混むからとのこと。
興味のあるかたはメールにて問い合わせくださいとのことだ。
メールすれば、どこの病院なのか教えてくれるらしい。

書き込みから察するに、拠点の病院は東京にあるようだ。
もう少し調べてみよう。

10月24日(土)発症6日目・入院5日目

今日も回復せず。そろそろやばい。治らない人のケースにどんどんあてはまっていく。
入院も残すところ今日入れて3日しかない。
このまま何も回復せずに退院するのか。

今日は兄と、姉の旦那もきた。
遅れて旅行帰りの両親も。
合計5人同時に見舞いに来られたので大人数になった。

新橋の鍼灸院の予約ができたとのこと。
退院後の方針が見えてきた。
あきらめずに頑張ろう。

その後も相変わらず病気についてネットで調べていると、「突発性難聴を一発で直しました」との記事が書いてあるサイトを見つける。
普通に考えたらあやしいと思われるかもしれないが、今の自分にとっては何でもいいので情報がほしい。とにかくそのサイトを読み漁ってみた。

要点だけ書くと、
・整形外科医がブロック注射技術を中心に様々な難病を治している(難聴も含む)
・独自で開発した交感神経節ブロック注射と極力痛みが少なくなるような注射技術がある
・他の病院で治療して治らなかった方を治している実績があるし、治そうとする熱意が高い
サイトには発症してからステロイド治療をせず、すぐにブロック注射して治ったケースが書かれていた。
星状神経節ブロックというブロック注射も突発性難聴に効果があると様々なサイトに書かれているが、それよりも効果の高いブロックをする技術があるとのこと。
興味のわく内容だった。

そして今後この医師にとてもお世話になることになるのである。

今日も睡眠薬を飲んだが、やっぱりあまり眠れなかった。

10月23日(金)発症5日目・入院4日目

病室の窓際のベッドが空いたので、窓際に移動させてもらえた。
海が見えて気持ちいい。この景色の方が療養の効果がなんとなく高そうだ。

今日も姉が来てくれるとのこと。
さらに友人も見舞いに来てくれると。

今日は風呂に入れる日なので、点滴を一時的にはずしてシャワーを浴びた。
15時に友人が面会にきた。
適当な会話をして、見舞いの品もいただいた。ありがたい。

17時頃に姉が来た。
またいろいろ持ってきてもらった。ありがたい。

ネットで調べたが、突発性難聴に特化した有名な鍼灸院が新橋にあるらしい。
退院したら行ってみようか。有名(人気)なら予約出来ないかも?
姉に相談したら、明日電話してみてくれるとのこと。
ありがたい。

今夜も睡眠薬を飲んだが、昨日ほどは効かず、あまり眠れなかった。

10月22日(木)発症4日目・入院3日目

そろそろ早い人は、回復の兆しが出始める頃。(ネットで調べまくったので)
そして自分には回復の兆しがまったくなくて嫌気がさす。

あまり眠れずに寝不足だった。
朝の診察で眠れなかったと伝えると、今夜は睡眠薬を出してくれるとのことだ。
ありがたい。

今日から両親が旅行にいってしまっているので、特に誰も見舞い等はこないと思っていたら、姉がきた。
タオルやインナー等色々買ってきてくれて非常に助かった。

寝ていない時間帯は、ひたすらスマホで、突発性難聴のことを調べている。
重症例からの完治はどれだけの確率なのか。
調べれば調べるほど落胆していく。
特に、治らなかった人のブログは見ていると凹んでくる。

ステロイド点滴が効かなかった場合、退院後についてどういう動きをするべきかも考え始める。
調べすぎると疲れるのでほどほどに。
病室は電波が安定しないのもストレスだ。

始めて飲む睡眠薬は凄く効いた。
身体がどっと重くなるイメージ。
ただ、21時に寝て、深夜1時くらいに薬が切れたのか、起きてしまった。
それでも昨日よりはよく眠れたと思う。
明日も処方してもらおう。

10月21日(水)発症3日目・入院2日目

症状に変化なし。
朝6時に看護師さんに起こされる。体温と血圧の測定と、点滴交換。
終わってからまた寝る。

8時前くらいに朝食の準備が出来ましたとのアナウンスが流れる。
自分は目眩があるので、ベッドまで食事を持ってきてもらえる。

食べ終わってから少ししてから、医師による朝の診察タイム。
症状に変化がないか聞かれるが、ない。
予想以上に診察タイムが終わるのは早い。やっつけ仕事のように感じてしまうが、この医師に出来ることはこれ以上ないのだから仕方ない。
この質問が入院中ずっと続きだんだん苦痛になってゆく。

診察タイム以後は昼食まで何もないので寝る。
いつでも眠れるのは入院生活の特権だ。入院中は休職していることを忘れて本当にゆっくりしていた。
片方の耳での生活なのでテレビやラジオ、音楽等で時間をつぶすことは基本的にやらず。
(テレビは少しだけ見たか)

この日の夜20時頃に点滴が終わり、翌朝までは点滴が外れることになり、腕が自由になった。
若干動きやすくなったので、無駄にロビーまで散歩したりした。

その夜は、点滴が外れたのに昼寝し過ぎたからか、あまり眠れなかった。
同室(6人部屋)に入院患者が増えたからか、騒がしかったのもある。

10月20日(火)発症2日目・入院1日目

朝起きてもやっぱり右耳は聞こえなかった。
8時半が病院の受け付け開始時間なので早めに家を出る。
(家から徒歩15分くらい。だがタクシー利用。)

大きい病院なので外来のロビーが広い。
そのため、人が多い。
つまり、色んな音がする。

とても耳1個では捌ききれる情報量ではない。

とにかく自分の名前が呼ばれるのだけは意識せねば。。
しかも、めまいが悪化していてまともに歩けない。

とりあえずなんとか受け付けが終わり、耳鼻咽喉科のエリアへ行くことが出来た。
そこから聴力検査を行ったが、昨日の検査ですらかなり重症だったが、さらに悪化していた。



ベッドもあいているので即入院することになった。
なんとか歩けるのに、危ないからと車イスに乗せられて入院病棟まで移動。

人生初の入院、点滴です。

昼前頃にはすでに入院手続きが完了しベッドに入っていた。
安静にしつつ点滴でステロイド大量投薬の開始です。

そんな感じで入院生活が始まった。

点滴が腕に付きっぱなしは不便だな。
食事は予想していたよりは美味しい。白飯が毎回200グラムは多い。。(毎回残しました)
朝食と夕食は2種類あって、事前にメニューが決まっていて選択出来る仕組みだったことを知ったのは入院して4日目くらいでした。残念。

21時消灯。早いな。。
郷に入らば郷に従え。21時に寝ることにした。普通に眠れた。

10月19日(月)発症当日

ごく平和な週明けの日。この日にすべてが始まった。

午後14時過ぎ、いつものように仕事(事務系の仕事)をしていたら急に右耳の耳鳴りが強くなった。
耳抜きをしてもなおらず、しばらく様子を見ても治る気配がない。
そのときは、とりあえず今晩寝れば治るだろうと深く考えなかった。

夕方、別の場所で打ち合わせの予定があるので外出した。
移動時間は30分程度だが、電車で少しでも寝れたら耳鳴りは治るかな?と思い座ろうと試みるが、こんなときに限って席がちょうど埋まっていた。

ただ耳鳴りが強すぎて気分が悪くなってきたので、駅のホームのベンチで少し休むことにした。
そのとき、ようやく右耳の聴力がほぼ無いことに気がついた。
左耳をふさぐと、ほとんど音が聞こえない。
右耳の聴力がなくなっているからだ。

これはやばい。そう思って今の症状をググってみたら、「突発性難聴」という聞いたことがない言葉が出てきた。
早期治療がとても大事で、発症後48時間以内に治療を開始しないと治らない可能性があると書いてある。
急遽、打ち合わせを他メンバーに任せて会社の近くの耳鼻科を探しすぐに向かった。
病院は極力行かないで済むなら行かない人間なので、それほど事態の深刻さを感じていたのだろう。

耳鼻科についたのが17時過ぎ。その周辺には2、3施設耳鼻科があったが、最初に行ったところは院長の都合で急遽休みとの張り紙が。。
危なかった。あと少しで近隣の耳鼻科が全て診療時間終了してしまうところだった。

すぐに聴力検査(オージオグラム)を行ったがやはりほとんど聴こえなかった。
医者にはやっぱり「突発性難聴」と診断された。しかも、症状が重症レベルらしい。


このときは知らなかったが、初期症状が重度の場合は治りづらいとのこと。
目眩はないかと聞かれたが、このときはまだなかった。
すぐに治療を開始するべきであり、できれば入院したほうがいいと言われる。仕事が休めるのであれば明日朝一で大きい病院へ行き、再度検査を受けて、ベッドの空きがあればそのまま入院するようにとのこと。
その場で紹介状も書いてもらった。

「今日については、すぐに処方せんを出すから、今すぐに薬(ステロイド)を飲み始めるように」と言われる。
そのまま近くの薬局へいきステロイドを飲んだのが17時45分頃。
一応発症を自覚してから3時間程度で治療を開始したことになった。

17時45分頃にステロイド4錠、夜23時頃にも6錠飲むよう指示された。
それ以外にも難聴治療定番の薬(アデホスコーワ、メチコバール、胃薬)を3種類程処方される。

薬を飲んだ頃から、強い回転性のめまいが発生。ひどく酔っぱらったような感じで、まっすぐ歩けない。
会社へこの事態の報告と今後の治療について直接話しておきたいので会社へ戻ることにしたが歩けないので徒歩10分程度の距離にもかかわらずタクシーを使った。

明日から入院することになりそうな旨を伝えて今日は退社させていただいた。
身体のことだけ考えて治療するよう言われたので助かった。

会社から最寄り駅まではやっぱりタクシーで移動。
電車のアナウンスの声や雑音が左耳でしか聴こえない違和感に苦しみながら、なんとか帰宅。

この日は夕食をとって処方された薬を飲み、23時にステロイドを飲み、就寝した。

はじめに

このブログは、突発性難聴にかかった30歳男性の治療生活全般を書き残していくものです。発症から1か月間に、様々な治療方法を試しています。(2015.11.17現在も治療中)

同じ病気で治療中の方に紹介したい治療方法と医師がいますのでこのブログを始めました。

詳細は次の記事からになりますが、自分の発症状況だけ簡潔に。

【発症状況】
・2015年10月19日の午後に急に強い耳鳴りが発生。
・同日夕方に近くの小さい耳鼻咽喉科へ行き重度の突発性難聴と診断される。すぐにステロイドを処方されて飲む。
・その直後、夜18時頃に強い回転性の目眩が発生。
・翌日から大きい病院へ一週間入院してステロイド点滴治療を開始
・ほとんど回復せず退院

現在は発症から約1か月程度経過。
重度の難聴に加え目眩もあったので回復は難しいとのことだが中低音はほぼ回復傾向。
なにか動きがあればまた更新します。